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LARPといえば、五感で体験することだと筆者は感じています。

もし、演出に疑問が出てきたら、一度「五感で感じられているか、どうか」立ち返ってみると、良いシナリオができるかもしれません。
 
屋内でLARPゲームをするまではTRPGの延長線上のものという認識でしたが、野外LARPをやってみて、私の認識は大きく変わりました。木々の匂い。冷たい風が肌を吹き抜ける感触。土の感触。土の匂い。頭の上には空。それらを感じたまま、キャラクターとして発言し、行動する。それはなんと面白い事か!

日本ではまだまだ認知度が低いため、屋内でLARPすることが限度かもしれませんが、やはり野外LARPが真骨頂なのだと感じます。野外LARPを体感してからは、五感で感じられるイベントが随所にあるようアイディアを練るようになりました。

レイムーンLARPの実例:
  • 真っ暗にし、参加者の明かりのみで部屋を探索してもらう
  • 姿の見えない敵NPCを出し、肉眼ならぬ「肉耳」で直に足音を聞いて方向を示してもらう
  • たくさん布を広げて床に置き、布を沼に見立てて実際にかぶって中に入り探索してもらう
  • 言葉の話せない元人間の小鳥とコミュニケーションをとるために工夫してもらう
  • 体力が回復するアイテムとして特別な干しリンゴを食べてもらう
  • 敵NPCかどうか分からない敵が注いだお茶を飲むかどうか判断してもらう

こちらは、現代ホラーLARPの時に実践した音の素材です。
このような音声が、修理したラジオから突然流れるという演出もしています。


今の所、五感の内の視覚、聴覚、味覚は実際にゲームに取り入れました。嗅覚は施設で部屋を借りるゲームだと厳しいかもしれません。逆に屋外では有効だと思います(くれぐれも他者への迷惑にならない程度に)。後は、触覚をゲームに取り入れられないか試行錯誤中です。